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いますし、毎年毎年村の演出があるんですね。しんは同じなんですけれども、形はそれこそ江戸時代から全部違います。九州のあるところで、「棒踊り」という棒をもって踊るのが盛んなんですが、文政3年の絵巻物が残っているんですが、それと現在は服装も違いますし、歌も違うし何も違う。だけど、棒踊りということでは変わらないんです。そういう面があるわけです。でも、隣の集落と同じものなのに呼び方も違う。だけど、棒をもって踊る。そして、村の人たちが事あるごとにそういうものに寄り集まってくると、そういうことだけは変わらない。しんは変わらない、心は変わらない、型の一番中心になるものは変わらないけれども、外からみたものはどんどん変化して伝えられてきているというのが実際ほとんどではないでしょうか。ですから、もとへ戻すというのは楽ではありませんし、前の型を知っているという人が先ほどご指摘のもう70歳、80歳になってしまって、もうわからなくなっていくということは過疎の中で確かです。
津田さん、これはというまとめのものをおっしゃっていただけますか。
津田委員 過疎地域における地域振興の一番手っ取り早い方法は観光ではないかなという気もする。観光というのは、昔のように団体でバスか何かを借り切ってあちらからこちらにただ移動して、何をみたか、どこへ泊まったかも覚えていないというのが観光だと思っている人もまだまだ多いと思う。今私がここで取り上げている観光、今回、大きな意味で観光と文化ということでスポットを当てたのですが、昔の観光とは違って、今は自分たちが参加したり体験したり、例えば雪おろしをしたり、農作業を体験したり、グリーン・ツーリズム、そういったことすべて観光ということで含めてみると、過疎地域では、特に地域振興をしていく場合に観光というのはかなり大きな部分を占めてきているんですね。
その中で、今回皆さんが取り上げないだろうということで、花、それから食文化という意味で特産品、伝統工芸品なども調べました。その中でおもしろかったのが、松崎町で桜の葉っぱ、桜葉というものがかなり昔から栽培されていまして、大島桜なんですが、ここの桜の葉っぱでつくる桜もちのようなものが稀少価値をもって、まさに「松崎の桜葉もち」ということでブランド化されているんですね。だんだんとれる枚数が減ってきてしまっているものですから、もっともっとブランド化されていまして、これを手に入れるために、大体何月の何日ごろに行かないと手に入らないという状況になってきまして、これを買い求めにわざわざ松崎へやって来るという人が多くなってきているそうなんです。そういった意味でも、これは2〜3年前、20〜30年前からできたことではなく、かなり昔から松崎で桜葉をとっていたということになる。これの栽培方法とか収穫方法とか含めて伝承しているようなんです。私は、それも一つの文化ではないかなと思って今回は取り上げてみました。詳しいことは後でみていただければわかるので省略します。
あとは、最近観光地、どういうところに人を呼ぶことができるかという場合、第1は温
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